『吉備の国 空手道選手権大会で感じた息子の成長』

このたび、二度目の吉備の国大会出場でした。 一年半前に、ぼぼ親の想いから始めさせた空手。 当初は、行き渋る息子を励ましながらも、本当にこの子とって良いことだったかしら、と何度も不安になったものです。 そんな中、初めて参加した昨年の吉備の国大会では1回戦で負けたのですが、それを悔しがる息子の姿に『悔しいと思えるほどに頑張って取り組んでいたんだ……!』と驚くと同時に嬉しい気持ちになったのでした。 そして、二度目となった先日の吉備の国大会。 普段、練習姿を観ることがほぼないので、今年はどうなることやら………と着席すると、息子が「出番まで、ちょっと練習してくる。」と言うではありませんか。 当たり前のことかもしれませんが、彼が自ら練習しておこうと思ったことに驚きました。 迎えた1回戦。 始まるや否や、その拳手法は去年とは格段に違い、真剣な眼差しと、今まで見てきた中で一番美しい息子の姿に、思わず涙が溢れそうになりました。 結果は一勝一敗。相手への初勝利に嬉しいというよりも、私は、息子が息子自身の葛藤に打ち勝った実感が強く、それが嬉しくてたまりませんでした。 そして、これこそが滴水會舘で教えていただいている精神なのではないかと、胸がいっぱいになりました。 これまで、不安や迷いをご相談する度に、本部長先生が息子に声をかけてくださり、そのお言葉に親子共々安堵して、やる気と元気をいただいてまいりました。 息子の成長と共に、親としても成長させていただいていることに感謝いたします。 のんびりマイペースな息子ですが、この子らしさを生かしながら、これからも頑張って稽古に励んでほしいと願っています。 そして、私も息子を見守りながらまだまだ成長していきたいです。 いつも貴重な機会をいただき、本当にありがとうございます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。